5月7日(日)に最新作が完成しました。題名は『国際金融資本は戦争を熱望する(Internasional Finnacial Capital Eager For War)です。私の大学時代に社会思想史の教授だった倉田稔先生のロックフェラー・モルガン財閥とロスチャイルド財閥の帝国主義的な世界支配の思想が中核の思想となっています。『グローバル資本主義の物語―その発展と矛盾 』(←クリック)倉田稔著
作品の各部分について解説します。画面右上のディーリングルームの写真は小樽商大の倉田稔先生がロスチャイルドのインサイダー取引担当使用人であると語ったウォーレン・バフェットとジョージソロスが一つのモデルになっています。
スイスの国旗のある部屋の画像は『大富豪はハリウッドを殺す』のJ・Pモルガンをヒントにしました。https://goo.gl/eBIWnH
画面上部・中央はGANTZのようにずらりと並んだ武器とスーツは左右対称に並んでいます。闘わされる兵士もこの武器で闘います。 両軍が同じ武器で闘っているのはイラク戦争や一連の中東での戦争で続いてきた事です。これは、実際にサダムフセインに会って戦争の現場を見てきた中丸薫さんのこの事実に関する発言がヒントになっています。
今回の戦争の絵画ですが、私としてもこの作品を描くのは嫌で嫌で仕方がありませんでした。美しくも無いしし楽しくも無いからです。
制作するごとに、よくもまあ、こういった煮ても焼いても食えない事を「自分は賢い優れている」という自負心を持って考えて実行るものだと。
Youtubeの動画でジョンレノンが「俺はもう知っているんだ。この世は偏執者が支配しているんだ。だから、俺の命も後わずかで殺されるんだ。」と言っていますが、事態はレノンの予想通りに進みましたよね。
資本主義社会では蕩尽、つまり生産した在庫を一定期間ごとに消費させなくてはいけない。
この作品の主題を要約すると、「戦争は起こるものではなく、人間が自己の利益のために長期計画の元に一定間隔で作り出すものである。そうであるならばそれを作り出すものは誰か?それはロックフェラー、モルガン、ロスチャイルドの3大財閥が作り上げた国際金融資本である」という小樽商科大学名誉教授の倉田稔先生の思想です。
倉田先生によれば「アメリカ合衆国大統領などは大富豪の露払いに過ぎない」と言います。
ロックフェラーなどの大富豪は豊富な資金により政財界など多方面に人脈を広げ、豊富な資金力で政治を動かす力を持っている。と倉田先生は言います。これは田中角栄の「政治は数である。数は金と気遣いによる得られる」と言う思想と共通していますね。
大統領候補はビルダーバーグ会議や外交問題評議会などで決定される。どちらが当選しても言う事を聞かせられるようにどちらにも選挙資金を与える。
これがキッシンジャーの言う「大統領が自由にやれることはせいぜい2割。8割はすでに決定されている」という裏事情なのです。
これらの財閥はエクソンモービルやダグラス・グラマンなどの石油会社や軍需産業を持っています。また、ウェスチングハウスなどの原発メーカーも持っていました。
家電製品や自動車などは1台売っての儲けが少ない。戦闘機やミサイル、原発は1つ売れば巨額の利益になります。
大銀行を中心とした財閥は投資先としてこれらの産業を選びます。といっても同族ですが。
石油獲得とその消費、武器の消費を求めて10年、20年単位で3大財閥に属する人たちは戦争を計画します。
そして、事実上のインサイダー取引で戦争を起こすタイミングを狙って株価や国際、貨幣の値段を上下させ巨額の利益を挙げます。
この作品は単なる『戦争反対!』という作品ではありません。
この作品ですが、単なる『戦争反対!』という作品ではありません。
「戦争反対!」と叫ぶのは無駄とは言いませんが余りにも単純でお人好しです。
倉田先生は「世界の動きを把握するには一気のそれを支配しているトップを研究し理解しなくてはいけない」と言っています。
私は副島隆彦が言ってるような、世界はデビッド・ロックフェラー3世が支配している(先日亡くなられましたが)とは考えていません。
そうではなく、三菱財閥は岩崎弥太郎が作りましたが「月日が経つ毎に、創業家の意思を離れ、組織の構成員が自分たちの利益のために組織の金を使い、巧妙に政治家や官僚組織を懐柔して動かしていくようになる。」と考えています。
戦前の日本が岸信介というスーパー官僚と、日産財閥を初めとする三菱などの財閥と軍部が結託して満州侵略をしたように、財閥が自己の利益誘導のために政治的に動きましたが、そういった働きの事を言っているのです。
こう言った動きを倉田稔先生は「国際金融資本によ帝国主義」と言っています。この本のテーマとはこの思想であると言っても良いかなと思います。
マイケル・ハートとアントニオ・ネグリの『帝国』の概念もこの思想に近いと考えます。